2025年2月15日(土)に第80回フォーラムをオンライン(ZOOM)で開催します。
特別講演は大杉千尋氏「〈イーゼンハイム祭壇画〉《キリスト復活》について−施療院修道院というコンテクストから」を予定しております。
詳細は当記事後半をご覧ください。
・第80回フォーラムでの形の文化会会員の研究発表を募集しております。
日頃のご研究成果、研究の萌芽となる研究ノート、実務家による作品制作解説、関心ごとの話題提供、など幅広く、フォーラムにて情報交換したいと思います。
口頭発表時間は20分、質疑応答10分を予定しています。
申し込み締切:2025年2月9日(日)
申し込み要件:発表題目と400字程度の要約を添えて下記にメールで送付してください。
※(at)を@に書き換えてご使用ください。
info(at)katachi-imagination.org
日頃のご研究成果、研究の萌芽となる研究ノート、実務家による作品制作解説、関心ごとの話題提供、など幅広く、フォーラムにて情報交換したいと思います。
口頭発表時間は20分、質疑応答10分を予定しています。
申し込み締切:2025年2月9日(日)
申し込み要件:発表題目と400字程度の要約を添えて下記にメールで送付してください。
※(at)を@に書き換えてご使用ください。
info(at)katachi-imagination.org
・ZOOM招待状は、2月14日(金)の夜に会員全員に送付します。
・当日のタイムスケジュールは下記を予定しています。
13時:会長挨拶
13時05分〜14時05分:大杉先生特別講演
14時05分〜14時20分質疑応答
休憩
14時30分〜15時00分:研究発表1
15時00分〜15時30分:研究発表2
・今回の特別講演の演者及び演題は次の通りです。
講演者:大杉千尋氏
所属:東京藝術大学特任助教、鎌倉女子大学兼任講師、跡見学園女子大学兼任講師
演題:〈イーゼンハイム祭壇画〉《キリスト復活》について −施療院修道院というコンテクストから
<講演要旨>
今回は、グリューネヴァルト作〈イーゼンハイム祭壇画〉の《キリスト復活》のパネルを取り上げる。この祭壇画は、当時ドイツ語圏だったイーゼンハイムのアントニウス会修道院の主祭壇画であり、病気治療を使命とした同会のために制作された。祭壇画は観音開きで、三つの面を持ち、《キリスト復活》のパネルが特に注目されるのは、そのポーズの特異性にある。ドイツ語圏では、復活のキリストは右手で祝福し、左手で勝利の旗を持つ姿が一般的だが、本作のキリストは両手を広げた姿で描かれている。このポーズは非常に稀であり、先行研究ではイタリアの例と比較されてきたが、発表者は碩学パノフスキーのいう「オランス型キリスト」に由来すると考える。オランスのポーズは祈りの姿勢として知られ、キリストがこの姿勢を取るのは、父なる神に人類を執りなす場面に限られる。
イーゼンハイム祭壇画の復活のキリストがこのポーズを取る背景には、施療修道院という特殊な文脈がある。病に苦しむ人々にとって、キリストの両手を広げた姿は強い救済の希望を与えるものだったと考えられる。