2020年10月02日

形の文化会 2020 年 Zoom 発表大会の詳細

形の文化会 2020 年 Zoom 発表大会の詳細が決まりましたのでお知らせします。

●大会日時:10 月 25 日(日)13 時〜15 時頃

発表者(1)井上尚之 13 時〜13 時 45 分(発表 30 分、質疑応答 15 分程度)
所属:関西国際大学教授
題目:発表題目:「日本国旗との類似性―パラオ共和国国旗」
要旨:パラオは、1994 年に独立した世界で最も新しい国である。パラオの歴史を紐解くと、1500 年代にスペインが発見して支配。1899 年スペインがドイツに売却。第 1 次大戦後、日本が支配(国際連盟委任統治領)。太平洋戦争後アメリカに支配された(国連太平洋信託統治領)。独立したパラオ共和国は、国旗を作る際に日本の国旗をモデルにした。ドイツやアメリカの国旗ではなく、何故日本の国旗をモデルにしたのか。そこにはパラオの人々の日本を慕う気持ちがあると言われる。日本統治時代や太平洋戦争時の出来事(ペリリュー島(パラオ)の戦い)等を参考に考えていきたい。

発表者(2)粟野由美 13 時 45 分〜14 時 30 分
所属:東京造形大学教授
題目:「構造色意匠に対する「綺麗」感について--「孔雀羽根織」を題材に」
要旨:古今東西、自然界の構造色をモチーフにした表現は数多ある。現代ではバイオミミクリによる人工構造色材料と技術が、luxury 感や premium 感をもたらす付加価値として工業製品に利用されている。これらの事実は、構造色の外観に対する美的共感の存在の証左といえよう。筆者は絹織物の分光特性や質感を調査し、時間と空間にともなう形、光沢、陰影の変化が「綺麗」の感受性に影響すると仮定した。日本語の「綺麗」の語源は「変化」をこの世ならざる美として評価する意味を含み、英語圏での「ethereal」に近いと推測する。本稿では、その外観の光学的特性と生物学的特性に基づく象徴的な価値により世界中の文明と宗教的見解の文脈に存在してきた孔雀に焦点を当てる。

●参加方法
・会員の方は、10 月 20 日(火)までに氏名とメルアドを明記して、事務局にメールして下さい。
 メルアドに Zoom 招待状を 10 月 24 日(土)の午後 9 時頃に送付します。

・非会員で参加希望者は、郵便局で青色の払込取扱票を受け取り、会費 1000 円を払込ください。
 口座番号:0900−8−□242389(注意:□は空欄)
 加入者名:形の文化会
 必ずメールで事務局に会費納入した旨をご連絡下さい。
 メールにはお名前、所属、メルアドを明記して下さい。
 事務局に 10 月 20 日までに会費納入をしていただいた方のみ参加可能です。
 会員の方と同様にメルアドに Zoom 招待状を 10 月 24日(土)の午後 9 時頃に送付します。

●Zoom への入り方
 皆様のメルアドに送付された招待状に記されているURLをクリックして、さらに記されているパスコードを打ち込めばパソコンでもタブレット・スマホ等でも参加可能です。

※事務局メルアド infoatmark.gifkatachi-imagination.org
形の文化会事務局長 井上尚之
posted by 形の文化会 at 23:59| 東京 ☀| 2020年度の活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする